サッカーや野球のチームに所属して、練習に熱中している子や、
音楽やダンスに熱中している子。
小学生のうちから何かに熱中できるのはとても良いことですし、
好きなことを思いっきりやらせてあげるのは、
その子の心の成長に大きなプラスになりますから、
応援してあげたいですね。
そんな子どもたちが、中学受験を意識し始める
4年生くらいになると、急に習い事を止めて
塾に通い始めるようになります。
もしその子が、サッカーや音楽はもういいや、というように
やり遂げた状態になり、今度は勉強に熱中する、というなら
どんどん勉強させてあげればいいと思いますが、
そういう子はきっと少ないですよね。
ほとんどの子は、
「できればサッカーも続けたいけど受験だから仕方ない。」
と思っている、あるいは
思い込まされているのではないでしょうか。
塾通いが始まると、
通常は授業と宿題に追われる日々が続きます。
あるお母さまがおっしゃっていました。
「塾に入れば、みんなお任せできると思っていたし、
初めはそのように塾側も言っていたのに、
入って3カ月も経つと状況は一変。
漢字や計算から始まって、日々のドリルや宿題の後始末は
お母さんの役目になってしまう。
成績が振るわないと、塾から電話がかかってきて、
『とにかく家で勉強をやらせてくれ』の一点張り。
塾に入れれば、楽になると思ったのに、
逆に日々子どもに家庭学習をやらせなければ
ならない日々にうんざりします」と。
結局、週3~4日塾の授業があり、授業がない日は、
ほぼ家に缶詰状態で宿題をやらなければ間に合わない状態に
なっているそうです。
そして、それに拍車をかけるのが毎週の週礼テスト。
毎週の結果に悲喜こもごも。
成績が良ければまだいいのですが、
成績が悪ければ、家族中が暗くなる。
その影響は妹、弟にも及び、
せっかくの日曜日もお出かけなしで家庭学習のみで一日が終了。
激動・激変という言葉がよく当てはまるこれからの時代に、
どのような環境が子どもの脳力を一番伸ばすことができるのか?
理想の中学受験のカタチってどんなカタチ?
そんな素朴な疑問について、
これから様々な角度から考えていきましょう。
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