第115回「理想の中学受験のカタチとは?②」

多くの中学受験塾の『受験算数』カリキュラムは、

つるかめ算や旅人算などの公式を覚えて

問題を解く方法で教えるようになっています。

つまり、問題の解法を演習によって

徹底的に覚えるという手法です。

そして、毎週のテストでそのやり方を

習熟したかどうかをチェックします。

たしかに、この方法は一見合理的にみえます。

それらの最たるものは、「はじき」です。

「は」=速さと、

「じ」=時間を分母に置き、

「き」=距離を分子に置き、

分子÷分母となるのが

「き」距離÷「じ」時間=「は」速さ、

「き」距離÷「は」速さ=「じ」時間、

分母同士は掛け算になりますので、

「は」速さ×「じ」時間=「き」距離となります。

「速さ」は、子ども達がなかなか理解しにくい単元で、

どうしても式を混同してしまい、やむを得ず

このような図解での公式を覚えさせ、

問題を素早く解く方法を教えます。

なぜならば、すぐに得点できることが必要とされる

週礼テストがあるからです。

ここで考えてみてください。

①これからの時代は、
 どのような時代になっていくのか?

②中学受験の上位、最上位校に
 合格できる学力とはどのようなものか?

③中学、高校で自立学習ができ、
 さらに伸びる力をどう育てるか?

④大学入試、大学入学後
 そして社会人となった時に
 さらに飛躍できるようにするには?

以上、4点のことを考えると、

短絡的にすぐ得点できるように教え込むことが

果たして子どものためになっているのか?

という疑問がわきます。

①これからの時代は、

AI=人工知能が台頭してくる時代です。

答えのある問題を解くことは、AIが得意とすることです。

そのような作業は、どんどんAIにとって代わられます。

人間は、AIが不得意とする独創性や問いを作る、

さらに本質を深く掘り下げ、人を動かし、

巧みなコミュニケーション能力を

発揮することが求められます。

この①だけを考えてみても、

これからの時代に対応できる子を育てるには、

「なぜそうなるのか?」ということをとことん考え、

試行錯誤を繰り返しながら、

次第に物事の本質を深く考えていく習慣を

身につけることが重要です。

たしかに「型」を覚えれば、

問題を解く時間は短縮されるでしょう。

しかし、それと同時により深く考えるということが

まどろっこしく思えてしまうようにもなります。

MEPの卒業生で東大理Ⅰに進学したS君は、

中学受験で早稲田中学に合格した時にこう言いました。

「ぼくは、MEPで受験してよかった。

毎週のテストに追われることなく、のびのびと勉強ができた。

特に、○○算のような公式を覚える形で

問題を解くのではなく、

一つ一つの問題をどうしてこうなるのかということを

深く考えながら問題を解く姿勢を身につけることができた。

あとで〇〇算があることを知った時、

そんな方法で解いていたら、頭が悪くなったんじゃないかと思う。

東大受験の時も、MEPで身についた思考法が

とても役に立った」と。

子どもは、大人よりも冷静に

物事を見ているような気がします。

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