「中1ギャップ」という言葉があります。
これは、通常の公立小学校から中学校に進学しても、
小学校と比べて中学校の教科書は厚くなります。
勉強量やレベルがグンと上がるのです。
ですから、小学校のうちにある程度の問題を解いて、
中学の勉強についていけるような
基礎学力を身につける必要があります。
特に、中学数学の基礎となっているのが
小学校高学年の算数です。
また、国語の読解力や漢字や語彙なども
きちんと身につけなくてはなりません。
そういう意味では、ある程度の中学入試レベルの
問題を解く練習をするというのは、
中学受験するしないにかかわらず重要なことです。
ただ、中学受験も最難関レベルになると、
中学受験特有な算数のセンスや
ある程度大人びた精神性のようなものが必要とされます。
この2点に関しては、
小学6年生という子どもにとって
大きな壁となる場合があるのです。
これは、中学受験という12歳の子どもが
対応しなければならない特有なものです。
中学・高校の勉強は、
努力すればそれに比例して
成績も伸びていきますが、
中学受験には完全には
当てはまらない部分があるのです。
ですから、無理強いをして
勉強嫌いにしてしまうことは大変危険です。
無理やり難問を押し付けて、
そのレベルに達しないと
罵声を浴びさせるような指導をすると
そうなる可能性がさらに高まります。
特に、超難関校はかなり厳しい時間制限を設けます。
テスト終了後にひらめいても遅いのです。
つまり、「問題処理能力」だけを
徹底的に特訓されるのです。
そこには、本質を理解するといった
手間は当然省略されます。
そうやって入学しても、進学後の学力が
なかなか伸びない子も数多く出てきます。
算数の得意な子は、問題を一人でどんどん解いていき、
放っておいても難問に挑戦したがります。
そのような子は、
自然と算数オリンピックなどに挑戦し、
下手をすると先生よりも難問を解くのが早かったり、
ひらめいたりします。
また、精神的な成長についても、
成長が早い子と遅い子がいます。
男女の恋愛ものに興味を持つようなませた子もいれば、
興味どころかまったくそういったことに無縁な子もいます。
女の子が学校の帰りに
急に降ってきた雨で困っているときに、
ある男の子が傘を差しだして
貸してあげたというシーンを描写しても、
何も感じないのです。
まずは、このようにならないような
対策をすることが重要なのです。
それには、『素地力』と言われる記憶力や理解力、
ひらめき力といった何事にも
必要とされる基盤となる力を
身に着けさせることが重要です。
ヘーグルが行っている教育は、
この『素地力』を確実に身に着けさせる教育です。
『素地力』を身に着けさせることができれば、
中学受験で過度に無理をさせる必要がなくなります。
本人の成長曲線に合わせて、
可能な限り努力はさせますが、
最終的にその子に合った学校に入学させるのです。
『素地力』を身に着けた子どもは、
中学・高校でもさらに右脳が使えるようになり、
成績も上がっていきます。
そうすると、志望大学が定まった頃に
実力を思う存分発揮して合格を勝ち取ることができます。
例えば、難関校ではありながらも
東大合格率1%~5%程度の
私立中高一貫校から東大合格を果たしています。
つまり、中高生でさらに伸びていった結果です。
ですから、小学生期にきちんと『素地力』を鍛え、
右脳を使える状態を作った上で、
その子に合った中学受験指導をし、
中高でさらに伸びていくことを
促してくれるような学校に
入学させていくのが最も賢い方法だと思います。