第28回 右脳開発で真の学力をつけるコツ ⑤

右脳開発”をすると、
学力的にはどのようなことになるのでしょうか。

小学校3年生のMEPアネックスコースでの一場面です。
小6で「推理算」というのをやります。

複数の条件を提示し、その条件をすべて織り込んだ
ときの答えを出すというものですが、
これがかなり難しい問題です。

通常であれば、小6の生徒が紙に一つ一つの条件を
図などに書き出し、それを見ながら答えるのです。

小3のMEP生に口頭だけで問題を与えたところ、
8割の生徒がノートに何も書かずに即座に正解を出しました。

 

彼らは、頭の中でイメージを使って
いとも簡単に解いてしまったのでした。

ヘーグルの子ども達は、計算や文章題など答えを
即座に出してしまう子がたくさんいます。
途中式などを書かずに、答えを出してしまうのです。

これを見た親は、
「ちゃんと式を書かなきゃ駄目でしょ」と
言下にやってしまうのです。

でも、よく考えてみてください。

頭だけで解く子と、紙に書いて解く子とどちらが
賢い子でしょうか。

賢さの順番は・・・

①  頭の中だけで解答が出せる

②  紙に図などを書いて解答を出す

③  図なども書けず、わからない

となります。

ところが、親から見ると、
いきなり答えだけを出す子よりも、
真面目に図を書いて必死に取り組んだ後に
やっと答えを出す子の方に好感を持ってしまいがちです。

確かに、途中式などを書くことも重要なことです。

なぜかと言えば、

①  能力を適宜に補完できる
(きちんと書くことによって、頭だけではできない

問題も解けるチャンスを作り出す)

②  他の人にきちんと自分の解き方を説明する
ことができるからです。

 

この場合、“部分ほめ”というテクニックを使いましょう。
子どもの才能をより伸ばし、もっと高度に導くわざです。

まず、「頭の中だけで解いたなんて、すごいわね」と
強くほめます。

その上で、「でも、あなたの解き方をきちんと書いた方が、
見てくれる人にもわかりやすいでしょう」と
言ってあげるのです。

小学生であれば、どうしても「書く」ということは必要です。
書く力」=「学力」になるからです。

そのような原体験をきちんとつけることも、
能力を伸ばすのには重要なことの一つです。

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